昔の湯沢市には高校は二つしかなかった。一つは南高（湯沢高校）といわれた男女共学とは言っても、男子校の流れをくんでおり女子生徒は少数派であった。一方北高は女子校で男子禁制の校風であって、今のように自由な生徒間交際はなかったものと思っている・・・

当時純情だった私だけがそう思っていたのかもしれないが・・・

　そんな中で、同年次卒業の北高と合同での同期会の話が持ち上がり、何度か代表者の飲み会を経て銀座ライオンホールを借りて開催することとなった。その時友達に実行委員長に祭り上げられ「秋田弁を交えて挨拶」した記憶がある。応分に北高からも副実行委員長が選出された。

　こんな企画は卒業以来初めてのことでもあり、地元湯沢からも有志数名と仙台から駆け付けてくれた方もいた。この第１回の南高・北高の同期会は、異常なる盛り上がりとなり昼ごろから始まった会は、２次会、３次会となっても帰る人は少なく、銀座ライオンのホールからだんだん下の階へと場所を変え最終電車近くまで続いた・・・その都度会費を徴収したらしいが、最終的にはある人物がお金を補填してくれたことを後になって知った・・・私自身はどのようにして帰宅したのか、今ではまったく記憶に残っていない。何せ１５歳の少年と乙女が４０年を経て集まった訳で、それぞれの人生体験に自信を持って同郷の仲間とぶつかりあった一夜であったのでしょう・・・

　今回の企画が功を奏したのか、その後もう一度銀座ライオンでの南高・北高の同期会が開かれたような気がするが、断片的な記憶しか残っていないが、２次会は確か上野近辺のバーであったような気がする。その時ひどく悪酔いしてしまった友達がいて、やっとタクシーに乗せて自宅まで行ってもらったことは覚えている。

　こうした南高・北高同期会がきっかけで、年に１度の同期会がいまでも続けられている。